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北欧起源のノーベル賞をわかりやすく解説する。

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記事を書いた人:ピッポ あとで読む

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スウェーデン王国、ストックホルムに世界最高権威の名誉であるノーベル賞があります。

ダイナマイトの発明によって、若き頃のアルフレッド・ノーベルがその莫大な富を、後世に残しました。

それを現代に生き抜く科学者や医学者、文学者等の内、類まれなる功績を残した者に限り与えられる、ありがたーい賞である、と。

 

大体知っている内容についてはこんな感じでしょうか?

でもこの賞に、負の歴史があるって知ってた?

実は、アルフレッドの生涯は、ただの誉れ高き天才発明家にはとどまらないんです。

むしろ逆。

 

多くの爆発事故、実験の失敗で、彼は兵器を生み出した死の商人として評価され、ノーベル賞設立にも世間から反感を買ったほどです。

 

うそでしょ??

平和を希求しているノーベル賞にこんな歴史があるなんて信じられない!

 

今回は意外に知らない?!ノーベル賞の裏側や、ルーツを紹介していきたいと思います。

 

 ※ノーベル賞の簡単な概要のみを知りたい方は、「部門は全部で6種類」からお読みください。

アルフレッドノーベルって誰?

アルフレッドは1833年にスウェーデンの首都、ストックホルムにて、3兄弟の末っ子として生まれました。

病弱ではあったけど、頭脳明晰の優等生タイプだったようです。

父は元々は建築家で、想像力に富み、自ら実験を繰り返し、発明家の才能を開花させていきました。

その父の名が、イマニュエル。

 

このイマニュエルこそが、アルフレッドの少年期に大きな影響を与え、いわば、科学者の道にひきずり込みました

(後で詳述)

 

つまり・・?アルフレッド本人は、生粋の科学者というわけではなかったんですよ。

むしろ真逆の文化人だったんです。

 

ごりごりの理系人間だと思っていたんですけど、意外ですよね。

やはり親や生まれ育った家の環境って大事ですね~。

 

不名誉な死の商人の称号で精神をやられる

父、イマニュエルは発明に奔走しました。

でもスウェーデンでは、その才能を十分に発揮できずに、くすぶる時期が何年も続きました。

そこで父イマニュエルは、単身赴任という形でヨーロッパを中心に活躍の場を広げていきます。

 

ここスウェーデンでは自分の才能を存分に発揮するには狭すぎる!なんとも大きい男だな。

確かに発明分野は火薬系なので、平和すぎるスウェーデンでは、その効用性にはうとかったのかもしれません。 

そして最初の成功が、機雷や地雷の発明。

当時、ロシアがヨーロッパ列強に対抗するために軍事を強化していた時期でした。

そこでイマニュエルの発明した機雷や地雷が大大大ヒットを収める。

 

いちやく超有名になり、それに興味を示した幼きアルフレッド・ノーベルは科学の道に関心を寄せ、父の赴任先を訪れます。

父も喜びました。自分の生業に息子が踏み込もうとしているわけですから。

ここぞとばかりに息子に英才教育を施します。

アルフレッドは幼い頃から、成績優秀。

科学者としての才能も開花し、父の会社を継ぐことになりました。

 

事業も好調で喜ぶ父。でもアルフレッドの心境は意外にも複雑でした。

 

この地にいても
心を広くするようなものもなければ
心に残るようなものもない… (アルフレッド・ノーベル)

これはクリミア戦争にあたって、ロシア政府が父の地雷を大量購入し、ノーベル一家が莫大な富を築いた時期の詩です。

自分たちの事業が多くの人間の死を効率よく生産している事実。これは病みそう。。。

 

アルフレッドと言えば、学校の通知書に「誠実さ」「品行」でA評価を獲得していたほど、心優しい少年でした。

人類の発展のためを思い、発明活動に勤しんでいたわけなので、この現実は応えますね。

鉄道を敷くために山を切り崩すには、爆薬がどうしても必要だし、当然こういった分野でもノーベル一家の爆薬は利用されました。

しかし、爆薬は爆薬、兵器として使われてしまうのは仕方がない。

 

最終的に大戦の原動力にもなったダイナマイト発明後に、心優しきアルフレッドはこう呼ばれ始め、さらに心を痛めます。

 

「死の商人」

 

アルフレッドは詩人だった?!

アルフレッドは文化人だったと紹介しましたが、実は詩人だったらしいです。 

病弱がちであったアルフレッドは家で大半を過ごし、詩が好きだったそう。

例えばこんな詩を後世に残しています。

 

人生は気高いもの
自然から授かったこの宝石を人は磨く
輝く光がその労に報いてくれるまで…(アルフレッド・ノーベル)

 科学実験に失敗はつきもの。アルフレッドも数々の失敗を経験しています。

 

なんとアルフレッドの実の兄も、工場の爆発実験で命を落としています。

それでもアルフレッドは実験をあきらめずに続けたので、世間からの風当たりは最悪でした。

 

科学技術の進歩は、つねに危険と背中合わせだ。
その危険を乗り越えてはじめて
人類の未来に貢献できるのだ。 (アルフレッド・ノーベル)

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ノーベル賞の設立に不満が続出した?!

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 この爆発事故の原因は、ニトログリセリンという爆発薬の絶大すぎる威力でした。

そしてアルフレッドはその威力を損なうことなく、誤爆する事を防ぐために珪藻土を混入することで成功しました。

 

これが、ダイナマイトです。ギリシア語で「力」を指します。やばそうう。

 

 ダイナマイトの発明でパナマ運河の採掘や建設業、鉱山業に多大なる影響を及ぼし、さらに戦争兵器としても使用されたことで、ノーベルは莫大すぎる財産を築きました。

 ダイナマイトの特許と製造権は全てノーベル家だからその富は計り知れない。

 

しかし、アルフレッドに家族はない。

そして世間からの評判は「死の商人」。そこで彼は考えました。

この莫大な財産を人間の繁栄と発展のために遺し、死の商人の汚名を返上したい・・・。そこで考えたのがノーベル賞の設立です。

 

(一部抜粋)

(親族への個人相続分100万クローネを除く)
残りの換金できる財産は
すべて次のような方法で処理されるべきである。
その資産は遺言執行人たちによって
安全確実な有価証券に替え
それを元に基金を設立し
利子を毎年その前年に人類に
大きな貢献をした人々に
賞の形で分かつことにする。
上記の利子は、5等分して次のように配分する。
一部は物理学の領域で
もっとも重要な発見あるいは発明をした人物に
一部はもっとも重要な
化学的発見・改良をした人物に
一部は生理学・医学の領域でもっとも重要な
発見をした人物に
また一部は文学の領域において
もっとも優れた理想主義的傾向をもつ作品を
発表した人物に
そして一部は、国家間の友好を促進する仕事
たとえば常設軍隊の廃止あるいは削減
および平和会議の開催の促進といった仕事に
最上あるいは最良の業績をあげた人物に
贈られるものとする。

賞を与えるにあたっては
候補者の国籍は一切考慮されてはならず
スカンジナビア出身であろうとなかろうと
最もふさわしい人物が受賞しなくては
ならないというのが
私が特に明示する願いである。 (ノーベル財団とノーベル賞設立に関する遺言)

 

 このようにして設立されたのが5つのノーベル賞、というわけです。

しかし当時、この設立はかなり評判が悪かったそうだ。

 

それもそのはず。授与対象国者の国籍を一切問わなかったのだから、スウェーデン人の反感を買って当然でした。

彼には家族がいなかったので、親族に遺産を残すよりも、全人類のために遺す考えは、隣人愛に満ちている。

 

という見方もできるが、やはり当時は「偽善者」だとか「狂っている」という言われ方。

最後まで理不尽な扱いを受けたアルフレッドでした。

 

例えば、日本がその莫大な国家予算を日本人に使わずに、不老不死の発明をした朝鮮に何億円も「名誉」としてあたえるものだからだ。(言わなくてもいいかもしれないが、朝鮮にそんなことできない)

 

簡単ではあったが、これがアルフレッド・ノーベルの不運な人生と、発明家としての成功の歴史です。

 

部門は全部で6種類

ノーベル賞の各部門は6つに分かれており、いずれも人類の発展に貢献したものに限ります。

ノーベル賞の細かいルールは全て、彼の遺言から忠実に作られているんですよ。

その6部門の詳細はコチラ!

・物理学賞

・科学省

・生理学・医学賞

・文学賞

・平和賞

・経済学賞

 

もともとは5つの部門で設立されていたけど、1968年に新しく、経済学賞が設立されました。

 

選出方法と賞金

その気になる選考方法、基準は何かな?

実は、万人にチャンスが与えられているので、もしかしたら才能、実力があれば、君にも受賞のチャンスがあるかもしれない。

というのも、人種、国籍、年齢、学歴、全てが選考対象外で、単純に業績さえあれば誰でも受賞できるのがノーベル賞。

 

一番、門戸が広い国際的賞が唯一、ノーベル賞なわけです。

これは平和賞くらいだったらピッポでも取れs← 誰か推薦してね!!

気になる選考方法は推薦制を取っています。ノーベル委員会から依頼を受けて候補者を推薦する「推薦人」が推薦状を送ります。

 

受賞者選出は完全なる非公開で、ノーベル委員会がこの推薦を元に協議し、最終的には多数決で決定!

 

そして、賞金の額はというと・・・スウェーデン通過で1000万クローネになっています。日本円にすると約1億4000万円!!!

もしこれが人類のジョウシキを覆すほどの大発見であるとすれば安い気もしますが、金額以上に名誉ある賞ですからね。

お金は商業利用目的の特許とかでガッポガッポでしょうから、あんまり関係ないのかな。

賞金と一緒に、おなじみのノーベルの顔が描かれた金メダルも手渡しされます。それがコチラ!

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表側は彼の肖像画、裏面はそれぞれの部門によってデザインが違ってます。

 

ノーベル賞の授賞式は彼の命日である12月10日に、ストックホルムの式場でスウェーデン国王によって授与されます。

※平和賞のみノルウェーのオスロ一市庁舎で授賞式

 

過去の日本人受賞者

はい、お待たせしました。日本人の過去の受賞歴は以下のようになっています。

1949 湯川秀樹 物理学賞:新しい素粒子の存在を予測
1965 朝永振一郎 物理学賞:量子力学の基本を完成
1968 川端康成 文学賞
1973 江崎玲於奈 物理学賞:エサキ・ダイオードを発明
1974 佐藤栄作 平和賞:沖縄返還
1981 福井謙一 化学賞:化学反応の謎解き
1987 利根川進 生理学・医学賞:免疫の謎解き
1994 大江健三郎 文学賞
2000 白川英樹 化学賞:電気を通すプラスチックを発明
2001 野依良治 化学賞:分子のつくり分け
2002 小柴昌俊 物理学賞:ニュートリノの観測
2002 田中耕一 化学賞:タンパク質を量る方法を発見
2008 南部陽一郎 物理学賞:モノの重さの謎解き
2008 益川敏英 物理学賞:クォーク6種類の予言
2008 小林誠 物理学賞:クォーク6種類の予言
2008 下村脩 化学賞:クラゲから光るタンパク質発見
2010 鈴木章 化学賞:クロスカップリングの開発
2010 根岸英一 化学賞:クロスカップリングの開発
2012 山中伸弥 生理学・医学賞:iPS細胞の開発
2014 赤崎勇 物理学賞:青色LEDの開発
2014 天野浩 物理学賞:青色LEDの開発
2014 中村修二 物理学賞:青色LEDの開発
2015 大村智 生理学・医学賞:熱帯感染症の治療法を発見
2015 梶田隆章 物理学賞:素粒子ニュートリノの質量発見
2016 大隅良典 生理学・医学賞:オートファジーの仕組みの解明

 

物理賞11名、化学賞7名、生理学・医学賞4名、文学賞2名、平和賞1名の25名が受賞しています。

日本のノーベル賞受賞者は、アジア各国と比べるとかなり多いらしい。

でも欧米のそれと比べるとやっぱり見劣りしちゃうなあ。

 

意外と門戸の広いノーベル賞。人類の発展に貢献した、または発明した人間をたたえる国際的な賞が、優れた働き方・男女平等・イノベーションに満ちた北欧から生まれたのも偶然ではないかもしれません。

 

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